FCT-65Dに0.65×レデューサー、ASI6200MC Proを組み合わせて網状星雲を撮影しました。フィルターはAskar Color Magic D1とD2を使用しています。 D1(Hα+OIII)とD2(SII+OIII)のデータから各輝線成分を取り出して再構成しました。今回は一般的なSHOではなく、Hαを赤、SIIを黄色、OIIIをシアン方向に割り当てています。 網状星雲はOIIIのフィラメントが非常に強い対象なので、シアンからブルーの細い構造を残しながら、Hα、SIIとの色の違いが見えるように調整しました。特に中央部から東西のVeilへ連なる複雑なフィラメントは、色を分けることで構造がかなり見やすくなったと思います。 FCT-65D+0.65×レデューサーとフルサイズの組み合わせでは、Veil全体だけでなく、その周囲に広がるかなり淡い星雲まで一緒に入ります。処理を進めてみると本体の外側にも予想以上にHαの構造が広がっていて、広い画角で撮る面白さを改めて感じました。 ASI6200MC ProにD1/D2という組み合わせは、OSCの手軽さを残しながらHα・SII・OIIIを使った色表現ができるので、なかなか面白い組み合わせです。 モノクロとOSCでの色の違い これまでモノクロカメラ+SII・Hα・OIIIの単バンドフィルターでも同じようなナローバンド処理をしてきましたが、今回のASI6200MC Pro+D1/D2では、同じような色の割り当てをしても少し違った色合いになりました。 モノクロカメラでは各輝線をそれぞれ独立したフィルターで撮影するため、SII、Hα、OIIIを比較的明確に分離できます。一方OSCでは、D1、D2を通過した光をベイヤー配列のR・G・B画素で受けることになります。特にOIIIはGとBの両方にまたがって記録され、各チャンネルの感度特性やフィルターの透過特性も最終的な色に影響します。 そのため、D1/D2からHα・SII・OIII成分を取り出してモノクロ撮影と同じように合成しても、得られる三つの成分は完全に同じものではありません。輝線同士の分離度やS/N、相対的な強度に違いがあり、その差が最終的な色調にも現れてくるようです。 今回のVeilでは、OIIIのシアン~ブルーが鮮やかな一方、Hα・SII側は赤一色にならず、黄色から...
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