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Nikon Z7とNIKKOR Z 35mm f/1.8で星空




ニコン初のフルサイズミラーレスZ7を星空に向けてみました。ネットの情報ではイメージセンサーはD850とほとんど同じ仕様のようです。画素数も同じですしね。
 
フルサイズボディーで重さが675gなのが一番嬉しい点です。値段はもう少し安いとさらに嬉しくなりますが・・・・・・。
大きさも絶妙でホールディングもいいですし、このサイズでD850の高画質、おまけに手振れ補正まで手に入るなら、私的には理想に近いカメラです。

撮影再生操作は、再生ボタンを前面のファンクションボタンに割り当てると、ファインダーを覗いたまま、右手のみで完結できます。さらにiボタンに色々割り当てると、ファインダーを覗いたままで設定変更も楽々です。天体写真に最適なサイレントシャッターもiボタンから簡単に変更できます。AFは若干D850には負けますが、特に不都合は感じません。

NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sは、現行のFマウントレンズのAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDに比べてずいぶん高価ですが、Zマウントレンズのf1.8は、Fマウントのレンズとは違った設計思想で作られているようです。MTF曲線を見るとNIKKOR Z 35mm f/1.8 Sがより解像度が高く、コマ収差の小さいレンズであることが予想されます。コンパクトで高性能なレンズを目指しているのでしょう。Zマウントは、マウント径も55mmと大きくなったので周辺光量的にも有利です。これから登場するZマウントのレンズがまた楽しみになります。

撮影は、赤道儀EM-400、Nikon Z7+NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、露出はISO800、60秒露光、撮って出しJPEG画像です。画像は上が南で、下に白鳥座γが写ってます。



Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F1.8
絞り開放ですが、周辺減光も少なく一般撮影ではほとんど問題のないレベルだと思います。中心部の星像も解放からいいですね。輝星の周囲には少し色収差が見られます。

(下の切り出し画像も参考にしてください)

Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F2.0
輝星の色収差はF1.8とあまり変わりません。画像がブログの制限でリサイズされていて分かりずらいと思います。開放もそうですが、コマ収差は少ないと思います。




Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F2.2
周辺減光が少し残っています。

Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F2.5
周辺減光はほとんど分からなくなり、輝星の色収差もほぼ解消しています。四隅のコマ収差は完全には無くなりませんが、十分にシャープです。



Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F2.8
F2.5より更に良いです。


以下は上の画像の四隅と中心部を500pixelの範囲で切り出したものです。

Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F1.8
輝星の周囲に紫フリンジが見えます。
 
 
Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F2.0
周辺減光は少し改善しますが、F1.8に近い画像です。



Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F2.2
周辺減光が改善しますが、少し残ります。紫のフリンジも少し見えます。


Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F2.5
紫のフリンジが目立たなくなり、中心星像はコントラストもよく非常にシャープです。


Nikon Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S F2.8
中心から周辺までシャープです。

Nikkor Z 35mm f/1.8Sは比較的コンパクトながら高性能なレンズに仕上がっていますね。
背面液晶がチルト式なのでピント合わせは容易ですし、レンズはピントリング(バイ・ワイヤですが)の遅延や遊びも感じられずに操作感は良好でした。

12月発売のNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは、さらに良い結果が期待できそうなので今から楽しみです。

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