スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

6月, 2025の投稿を表示しています

N.I.N.A.のオートフォーカス バックラッシュ編

  N.I.N.A.のオートフォーカスを使用し、FSQ-130EDに645レデューサのバックラッシュを調整しました。フォーカサーには定番のZWOのEAFを使用しています。これまではオートフォーカスを行った後に手動で補正をしていました。 最初に、ASCOMドライバーの設定から始めました。 ZWOのASCOMドライバーの設定 ASCOMドライバーのバックラッシュは重複補正を避けるために0に設定します。 大まかなバックラッシュの量を前回のオートフォーカスのグラフから見積もります。 オートフォーカスのグラフ このオートフォーカスのグラフでは、ピントを外から中に繰り込む方向に動かしています。右側のグラフが水平に動いている部分がバックラッシュを示しています。このグラフからバックラッシュを見積もると、40以上80以下というところでしょうか。 バックラッシュの補正値はすべて0に設定し、ピントノブにマジックでマークをしました。この状態で少しずつピント位置をずらし、マークが動き始める移動量を調べました。その結果、今回得られたバックラッシュは60でした。 オートフォーカスの設定 オートフォーカスを使用する場合は、バックラッシュをOUT側のみに設定することが推奨されています。そのため、バックラッシュはIN側を0、OUT側を60に設定しました。              以下は移動の状態を撮影したものです fig1     500 初期値500の位置にマーキング fig2     500→200 ピントを200の位置まで繰り込んだ状態 EAFの動作は500からダイレクトに200へ移動 fig3     200→500 ピントを200から500へ移動した状態 EAFの動作は560(500+60)へ移動した後再度500へ移動 初期の位置へ無事に復帰 fig4     500→800 ピントを800の位置まで繰り出した状態 EAFの動作は860(800+60)へ移動した後800へ移動 fig5     800→500 ピントを500の位置まで繰り入れた状態 EAFの動作は800からダイレクトに500へ移動 繰り入れ時はバックラッシュが補正され...

NIKKOR Z 40mm f/2.0の星像

  先日、新たにNikon Zfcに合わせて購入したNIKKOR Z 40mm f/2.0をテストしました。このレンズはフルサイズにも対応しているため、夏の天の川撮影にも適していると思います。テストに使用したカメラはNikon Z7で、撮影条件はISO3200、シャッタースピード5秒でした。取得した画像はやや暗めだったため、PhotoShop CCで同一条件で画像を少し明るく調整しました。中心部と四隅から500ピクセルを切り出したものをご覧ください。 出典 Nikon 製品情報ページより  中心部の星像は絞り開放からシャープですが、f2.0では中心部の星の周りに赤い色付きが見られます。この赤い色付きはf2.2でほぼ消失します。一方、四隅に関してはf2.0からf2.5までコマ収差が目立ちますが、徐々に改善されていきます。周辺まである程度の星像を維持するためには、f3.2かf3.5まで絞った方が良さそうです。なお、周辺減光はf3.5でも残っています。しかし、コンパクトで価格も手ごろなレンズなので、星空撮影には申し分ない性能です。 f2.0 f2.2 f2.5 f2.8 f3.2 f3.5 f4.0 f4.5 f5.0 f5.6