はくちょう座γ星サドル付近を、FCT-65DとASI6200MC Proで撮影しました。
この領域はHaの赤い星雲が非常に強い一方で、暗黒帯やOIII成分、さらに微妙に色の異なる星雲が複雑に入り混じっているので、処理を進めるほど全体が単調な「赤」に寄りやすい対象です。今回はそのあたりを意識して、赤い星雲の濃淡だけでなく、暗黒帯周辺に見える青緑〜シアン系の成分もできるだけ残す方向で仕上げました。
特に気を付けたのは、星雲を強調しすぎて背景との境界を硬くしないことです。サドル周辺の明るい領域から画面下部の淡い星雲まで、輝度差を圧縮しながら階調が連続するように調整しています。中央付近を南北に走る暗黒帯も単純に黒く落とさず、その内部に残っている微弱な構造が見える程度にしました。
色については、Ha主体の領域を赤一色にせず、赤〜サーモンピンク、褐色、シアンといった色の変化が自然につながるように調整しています。星の色も星雲処理の影響を受けすぎないようにして、青い星から黄色〜オレンジ色の星までなるべく残しました。
この領域は強調すればいくらでも派手にできますが、今回は細部を出すことよりも、広い画面の中でサドル周辺の複雑な構造と色の変化を見せることを優先しています。

コメント
コメントを投稿